四神と京都

京都は設計思想に風水を至る所に取り入れている。
御所を中心として、東に青龍、西に白虎、南に朱雀、北に玄武。それぞれの神が地形的な意味を持つ。


青龍は大河、つまり「鴨川」。
白虎は大道、つまり「山陽道」。
朱雀は広い平野もしくは湖、つまりかつて京の南にあった「小椋池」。
玄武は大山、つまり「船岡山」「鞍馬山」。



また、風水の考え方として北東から邪気がやってくるという考え方がある。


鬼門への対処に関して2通りの考え方がある。
一つは守るべき中心から見て物理的に距離がある方角に宗教施設を設置する、もう一つは中心になる施設自体に手を加える方法。


前者については、鬼門である北東に「比叡山延暦寺」、裏鬼門である南西には「石清水八幡宮」がおかれていて守り神としての役割を担っている。


後者について。京都の中心になる施設は当然御所である。長方形の形をした御所の北東の場所の一角が正方形に切り取られている。ここは「猿ヶ辻」と称される。


裏鬼門の猿が助けてくれるという意味があるそうな。


ちなみに、鬼というのは「牛」と「虎」を合わせたような動物から連想されている。


十二支の順番を思い浮かべてみて京都の街を散策してみるのも悪くない。