金沢という町

古来、城造りをする際、風水による方角を気にするものだ。


一番重要視されたのはやはり、鬼門、東北の方角。
京都で言えば、比叡山。東京で言えば上野寛永寺
何かと宗教的・精神的支柱になるような施設が配置されている。



金沢と言えば、東北の方角には前田利家の墓がある。
前田利家はもちろん戦国の世を戦い抜いた武将であるが、この金沢において、江戸時代初期に城造り、街づくりをしたという点で現在まで良く知られている。


そんな前田利家の家紋は「梅」である。なぜなら、菅原道真公の末裔を称していた(事実は不明)だから。


鬼門の方角で邪気から町を守ってくださっている、利家の墓のすぐそばには「菅原神社」がある。これも何かの縁であろう。


梅の花といえば、金沢の街の北を流れる浅野川がある。
その両岸にはもちろん梅の花が植えられている。春になれば見事な景色になるに違いない。


金沢は前田家ゆかりであるが故に、その点では徹底している。


マンホールを見れば、梅のデザイン。(琴柱灯篭との2種類)


カントリーサインはもちろん梅。(こちらも琴柱灯篭の2種類)


非常に興味深い街である。


もちろん大宰府にいけば、道真公ゆかりのある梅ヶ枝餅というお菓子を食べることができる。